アジアの布・雑貨 ウィージャ トップへ ◆生活の中の美術館 Part 1 7月8日土曜4:00PM〜
◆たばた あきこ ・・・最新エッセイ2006夏・・・・
ひかれるもの調和 自宅兼仕事場はメインの道路から外れ緑多い環境ではあるけれど、都心の一角にある。周囲は職住一体の地域でもあり、 生活環境としては比較的人にも優しさがまだ残っている。そんな中、日ごろテレビの無い生活をしているので、目にする実像 や音のすべてに少々厳格になってきている。とはいえ心地良い音や「モノ」だけをというのは無理な話、いかに調和させて暮 らすかを心がけることでそれらとの共生を思う。今、リユートとソプラノで綴るイギリスの古い歌曲「サリーガーデン」のC Dを仕事中また、朝な夕な外の雑音と調和させて流しながら-日を過ごすこともしばしば。そして、骨董市で求めたアンティー クレースを気分転換にそつと引き出しから手に取りだし、その乳白色と繊細さに見惚れている。暮らしの中で誰でも「モノ」と の関わりを持ちます。それらがすべて目的通り役目を果たすわけではありませんが、その生かし方、使い方が肝心なのです。 気に入つた品を買った店から自分の部屋に移した時の違和感は誰にでも心当たりが。毎日目に触れることで出会つた時の気持 ちに戻し、イマジネーションを高める。その「モノ」から自分の体験を通した調和が生まれ、その品が愛しく見えてくるのが 不思議、そして新鮮。これもマイナスのことを受け入れ自分なりにプラスにしてゆくことが上手になつているあかしでしようか。

たばた・あきこ
空間生活デザイン室主宰
実践講座日常使いのア−ト 家具やグリーンと同じようにアートをコーディネートする”技術”をご紹介しましょう
第1回版画 まずは、買ってみることから。
第2回絵画 存在感を活かす
第3回写真 部屋に別空間を持ち込む
第4回彫刻 背景も楽しむ
第5回ポスター 大きさを生かす
第6回レリーフ 陰影を楽しむ
「母の友」連載! 子供と楽しむ季節の食卓
2006年1月号 七草がゆと筑前煮
2006年3月号 江戸前ちらし
2006年6月号 鮎のから揚げ
田畑明子たばた・あきこ
空間生活デザイン室主宰・エッセイスト
ギャラリーや雑誌、個人宅など、幅広いジャンルで生活提案および企画プ日デユースをしている。
第1回版画まずは、買ってみることから。
空間を豊かに演出するため白い大きな壁にはアートを
一枚の絵を掛けるだけで、空間は驚く程に変わる。新居にも家具やグリーンと同じように、アートを選ベばインテリアはもつと豊かになっていくだろう。「初めて絵を買うのなら、版画がお薦めというのは、空間生活デザイナーの田畑明子さん。ド口-イングなどより、手ごろな価格帯のものからあるので比較的求めやすいうえ、飾る場所を選ばないという点でも、最初の]枚にぴったりだという。ひとくちに版画といっても種類が豊富。「簡単に説明すれば、版画には凸版や凹版、リトグラフなどの平板、ステンシル版などと、いろいろな技法があります。版画や写真には‐限定枚数があり、それぞれエディションナンバーが設定されています」。枚数が限定されていることで、価格が安定するように定められているのだとか。では、実際どんなところで購入するのがいいのだろう。「いろいろな作品を手広く扱つているデパートなどより、版画を専門に取り扱っているきち'んとしたギャラリーなどから購入するのが安心です」。敷居が高そうに思いがちだが、きちんとコミュニケーションを取れば、気に入った作家の作品についての情報を教えてくれたりと心強い味方になってくれるのだ。

●季節ごとに版画を変えてお部屋にも模様替えを
さて、今回選んでもらったお薦めの-枚は、「ガレリア・グラフィカ」で扱つている現代画家の坂倉新平氏のリトグラフ。『八月の海2』と名づけられたその鮮やかな画面はまぶしいほどの生命感に溢れている。「坂倉さんは、版画のほかにも油彩や墨彩、水彩などにも優れた方。これは、ギリシアのパ卜モス島に滞在した時に、制作したものです・坂倉さんの眼には、地中海や光、僧院の白壁がこう映ったのでしょうね」と田畑さんはいう。実際飾るには、どうしたらいいのだろう? 「イエローとオレンジは食欲をそそる色」との理由から、田畑さんはこの絵をダイニングに飾るよう提案。色も気持ちをコントロールする重要な要素だという。さらに、アフリカのフォークロア調の鉢、古伊万里の箱カラーをコーディネートした。「新築のマンションに新しいものばかり合わせると気疲れしてしまいます。それまで自分が大切にしてきた古いものと合わせて、雰囲気を和ませてください」。また、季節ごとに版画を掛け変えるのもお薦めだという。手ごろに求めやすい版画だからこそ、花を生けるような感覚で取り入れやすいのだ。なるほど、インテリアの衣替え。絵とともに季節を感じる生活も素敵だ。
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第2回絵画存在感を活かす 
●何度もギャラリーに足を運びお気に入りの}枚を探す
絵画のおもしろみは、その筆あとや絵具の質感などから、描いた人間の息づかい-が身近に感じられるところ。それだけに、一点飾るだけでも、空間に占める存在感はとても大きい。「-枚の絵‐画を選び飾ることは、その絵の中にあるストーリーを空間に持ち込むことになります。ですから、インテリアと調和させることがとても大切です」というのは、空間生活デザイナーの田畑明子さん。今回もコーディネーターとして、絵画の買い方、飾り方について教えてもらおう。「やはり最初は、何度もギャラリーに足を運ぶことです。そうしていくうちに、自分の好みがわかってきますし、好きな作家の作品を追っていくという楽しみも生まれます」。購入に関しては、飾る空間の広さや壁の色などをギャラリーの人に伝え、相談するのがおすすめだ。また、絵画は版画等に比ベて総じて高価。「心から気に入っ尤ものにめぐり会つたら、支払い方法も相談してみては」というアドバイスも:。

●額やインテリアアイテムも絵画中心に選ぶと駅染みやすい
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今回選んでもらつた-枚は、ギリシアを代表する画家アレコス・ファシアノス氏の『鏡の前のアスリー卜』。アテネ五輪の記念切手も手掛けた氏の新作だ。モチーフは鏡をのぞく現代風の青年。手には、古代オリンピックを象徴する勝利のオリーブが握られている。「この絵には、豊かさに甘え慢心した現代人であっても、心は古代のようにシンプルに生きる精神を忘れないで欲しいというメッセージーが込められています。飾る際は、作品のテーマについても理解するといいですね」(田畑さん)。額装も絵の印象を左右し、インテリアの重要なポイントとなる。今回の額は、ガラスの入らない白木のもの。少しカジュアルな印象なので、田畑さんは玄関ホールや廊下、リビングのコーナーに飾るよう提案。その他のインテリアアクセサリーは、絵画自体の存在感を活かすよう控えめなものを選び、空間に馴染ませている。「椅子や照明を合わせ、絵をゆっくり眺められるスペースをつくるのもいいでしょう」。また、椅子に掛けられたバティックは、ファシァノスの絵の中の.フルーと合わせてチヨイス。絵の中に使われている色と同色のフアプリックを合わせれば、インテリアとしてのまとまりが生まれるのだ。「身近な人の描いた想い出の一枚を飾るというのも素敵ですね」と田畑さん。存在感が大きいだけに、有名無名に関わらず、思い入れのある絵を飾ることが、なによりも心地よい空間をつくる秘訣となるのだろう。

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第3回写真 部屋に別空間を持ち込む
●気持ちをリフレッシュさせる ″呼駿があう″作品を選ぶ
見ることも撮ることも多く、ごく身近な存在である写真。情報を伝える、記録(記念)に残すなどさまざまな役 割もあり、私たちのまわりには、数限 りない写真が氾濫している。今回はそ んな写真を″アート″として選び、飾 るコツをコーディネーターの田畑明子 さんに教えてもらおう。 「写真を飾ることは、切り取られた別 の空間、瞬間を室内に持ち込むこと でもあります。作家のまなざしを追 体験することでもありますから、技巧 やセンスに加えて、″呼吸があう″と感じられるものを飾りたいですね」と 田畑さん。購入への第一歩は写真展にまめに足を運び、実物を見ることだという。数多く見ることで自分の好みもわかってくるだろう。 「インテリアの中に取り入れるなら、 モノクロの風景や静物などから始め るといいかもしれません」と田畑さ んは提案。写真は現実の世界を素‐材 とするだけに直哉的に訴えてくる ものも多い。日常に飾ることが目的 ならば、気持ちをわずらわされないものを選ぷといいのだろう。「特に玄 関などは疲れて帰つて来てまず目にするところ。.お客さまをお迎えするところでもありますし、″癒し″をテ-マに作品を選ぶのもいいでしょう ね」(田畑さん)。

●写真を活かすために インテリアはすっきりと

今回選んでもらったのは、写真家・ 増本皓「さんの作品2点。昨年、伊 豆・鳥取砂丘で撮られたものだ。「想像力をかき立てられ、別空間ヘと誘ってくれるところが魅力的ですよね」と、田畑さんがいうように、岩にあたる″波 頭″まるで雲のようにも見えるし、 砂丘に残る″風紋″はさらさらという 風の音まで聞こえてきそう。自然と対 峙する作家の力強く静かな視線が感じ られる作品だ。 このモノクロの作品にあわせたのは、モダンな黒の四方棚とアフガニス タンの赤いキリム。四方棚には焼き物 の一輪差しをさりげなく配したのみ。 作品をよりよく見せるためには、まわりに置くものを省くということも重要なのだ。また、写真は比較的軽量。サイズもいろいろあるので、何点か組み 合わせて飾ることにも適している。今 回は、同サイズ、同じ額で上下に並ベ たが、サイズを変えて複数枚飾つても いいだろう。その場合、額は素材色 をそろえるとすっきりとまとまる。 限りない枚数から選んだ[枚」枚 であるからこそ、飾る方法もじっく り考えたいもの。そこに別空間が生 まれてもいいように、写真を飾る際 はシンプルなコーディネートを心掛 けると、ゆっくりその世界観を昧わえるだろう。
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第4回彫刻 背景も楽しむ
室内に飾るためには 作品サイズをきちんと把握
彫刻やオブジェなど立体作品は、版 画、絵画に比ベれば、私たちにとって 少々馴染みが薄い。けれど″作品″とし て仰々しく台座の上に鎮座させるだけ ではもったいない。もっと身近に暮ら しの中に取り入れるにはどうしたらよ いだろう? 「買い方のコツは絵画などと同じ。ま ずは、作家の展覧会情報を集めること、 信頼の置けるギャラリー、作家をプ口 デユースする会社などに相談すること です。ただ、飾るには少し工夫が必要 になります」というのは、空間生活デ ザイナーの田畑明子さん。飾る場所が 壁に限定されないだけに、作品と生活 との”間”の取り方がより大切になって くるのだ。もちろん、あらかじめ飾る 空間が決まつているなら、それに合わ せて作品サイズをきちんと把握するこ と。ソファやダイニングセットを選ぶ 時と同じように、部屋の広さや天井の 高さを計算して選ぶことが必要だ。

●作品を引き立てる 背景を探すことも大切

今回田畑さんにお勧めしてもらった のは、現代彫刻家・鳥原正敏さんの作 品『うつろう記憶より-月の雲-」。テラコツタに彩色を施した優しげな印象 の作品だ。「立体作品を部屋に飾る場 合は、特に質感などにも気を配りまし よう。アクリルや金属のシャープな素 材でできたものも面自いのですが、ピ カピカの新築マンションの場合は、あ たたかみを感じる素材の作品を合わせ たほうが、ほっと空気をなごませるこ とができます」(田畑さん)。もちろん カーテンや照明、その他のインテリア アクセサリーとの質感や色彩の調和も 大切になってくるだろう。 作品がよりよく見えるように、”背景″を選ぶことも大切。「ニッチなど、 作品を飾るためのスペースがあるマン ションもありますが、この作品の持つ ロマンティックさを活かすなら、日常生 活の中にさり気なく置いてあげるのが いいと思います」と田畑さん。もちろ んチェス卜やコンソールの上に飾るの も素敵だが、上の写真のように部屋の 特徴を活かして窓辺に飾り、都心の眺 望をも取り込んで鑑賞するのも、空間 と作品の個性の調和がより楽しめる。 さらに、作品が際立つよう周りに置 くものを厳選するようにしよう。今回 はテラコッタの作品を邪魔しないよう アフリカの″草ビロード″と呼ぱれる アンティークのファブリックを額に入 れて添えた。ちょっとしたコーヒーブ レイクも、お気に入りの作品がかたわ らにあることで、よりリラックスした 時間となるだろう。 日常使いに立体作品を飾るなら、背 景を含めた空間演出がとても重要。作 品の新たな魅力に触れることができそ うだ。
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第5回ポスター 大きさを生かす
●額義してグレードアップし 気軽にアートとして楽しもう
 
情報を伝えるために作られるポスターだが、デザイン面で優れたものも多い。今回はポスターをアートとして飾る方法を田畑さんに教えてもらおう。「ポスターがアートのひとつと考えられるようになつたのは、20釦世紀初頭くらいからでしようか。口-卜レックの手描きポスターなど、美しいものが現存していますよね。作家手描きのオリジナル作品はもちろんすばらしいのですが、今回は比較的手に入りやすいプリントのボスターに焦点を絞り、選-び方や飾り方を紹介していきましょう」(田畑さん)ポスターは専門店のほか、版画を扱う大きなギャラリーなどでも購入できる。また、美術館などで扱っているケースもある。自分が実際に見に行った展覧会のポスターを買うのも楽しいだろう。ポスターは版画などよりさらに手頃な価格のものが多い。季節やその時の気分に合わせたインテリアの模様替えを楽しむため、-枚だけでなく何枚か購入するのにもお勧めだ。飾り方にコツはあるのだろうか?「室内を上質な雰囲気でまとめたいなら、壁にビンで直接留めるより、きちんと額に入れて飾る方がいいと思います。ポスター自身に存在感があるものが多いので、額に入れれぱ床に直置きしても様になります」と田畑さん。その場合、額の選び方がポイントとなって<る。ポスターはそれだけでデザイン的に完結しているものが多いので、余分な飾りのついた額は避け、すっきりとシンプルで色昧の少ないものを選ぷと失敗-が少ないだろう

●大きさを生かして間仕切りとして使うのも手

今回選んでもらつた-枚は、20世紀を代表する現代美術家のひとりマルセル・デユシヤンの作品展の」ポスター。1996年にロンドンのギャラリ[で行われた時のものだ。「マルセル・デュシャンは、現在、横浜美術館で作品展が開催されている日本でも再注目の美術家。作品写真を並ベたこのシンプルなポスターは、モダンライストのインテリアによく合います」。田畑さんは、このポスターを生かすよう、細い黒ふちの額を選び、マットを入れずに仕上げた。デザイン家具の配された空間などにもマッチするだろう。また、ポスターのサイズはB全(B4の8倍)などが主流。サイズが大きいので、上の写真のように天井から吊るすなどして、間仕切りとして使うのもアイデアのひとつだ。ダイニングやキッチンとの境に配してもいいだろう。その際、少々古同価になるが、額ではなく縁なしの透明アクリルを使い、前後両面から2枚のポスターを入れて見せるのも面白い。飾り方の工夫が室内をグレードアップしてくれるだろう。
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第6回レリーフ 陰影を楽しむ
作品を選ぶ時には飾る場所をイメージする
部屋全体のフォーカルポイントとし てアートを飾るなら、ぜひ取り入れた いのがレリーフ。今回はレリーフの買 い方、飾り方を空間生活デザイナーの 田畑明子さんに聞いた。 「レリーフとはもともと平らな面から 浅く浮き出る彫刻のことを指しました が、アートのあり方が多様化する現代 では、壁に掛けることができる立体作 品をレリーフと称しているようです」 (田畑さん)°形も素材もさまざまな 作品があるが、インテリアに合わせて選 ぶ時にはどこに注意が必要だろうか? 「絵画などに比べると、購入時に注意 することが多いのが特徴的です。まず、 あらかじめ掛ける場所を想定して、作 品サイズを把握することから始めま しよう」(田畑さん)。この時もちろん 壁から出る厚み(奥行き)も頭に入れ て、生活動線の妨げになる位置は避 けたい°また、ピクチャーレールなど に掛ける場合、支えられる重量かどう かもチェックしよう。さらに、作品に よつては特殊な設置方法が必要となる こともある°ギャラリーでは必ず説明 してもらおう。 では、実際購入するにはどこで見つ ければ? 田畑さんは「レリーフだけ 扱う専門のギャラリーは少ないようで す°立体の-種ととらえて彫刻などを 扱う大きなギャラリーを訪ねると見つ けやすいですよ」とアドバイスしてく れた。価格も彫刻やオブジェと同様、 安いものではないと思っていたほうが いいようだ。

●光を当てて 作品の陰影を楽しむ

さて、今回選んでもらったのは、彫 刻家・眞板雅文さんの作品。鉄や布、紙などを用いた繊細なボックスアート のレリーフだ。冒眞板さんは他にも石 や竹などさまざまな素材を使って彫刻 の制作をしている方。作品はどれもモ ダンでありながら″和″の凛とした空 気を持つています」(田畑さん)。 この作品を田畑さんは和室の床の間 に飾るよう提案。「普涌、床の間には 掛け軸を掛ける方が多いでしょうが、 たまにはこのようなモダンな作品を飾 つても面白いものですよ」。作品中に 有機的な素材も使われているので、和 室にもしっくり馴染むのだ。レリーフをより魅力的に見せるに は、光を当てて陰影が際立つように飾 ることも重要だ°自然光はもちろん 照明などで補つてもいいだろう。今回 は、イサム・ノグチがデザインした和 紙製のスタンドを合わせてコーディネ ートした。光と影で演出することで、 作品の存在をより強く美しく感じる ことができるだろう。
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2006年1月号 七草がゆと筑前煮
新春の華やいだ気分も一息ついた正月 七日、家族の無病息災を願い、揃って七 草がゆをいただきます。せり、なずな、 すずな、すずしろ、ほとけのざ、ごぎょ う、はこベら。子どものころ、ちょっぴ り苦手だつたほろ苦い味わいは、まだ遠 い春の贈り物のようでした。 七草(すずな、すずしろは薄くイチョ ウ切り、あとはみじん切り)を全てボウ ルに入れ軽く塩を振り、ごく軽くもみ合 わせ、熱湯でさっとゆがきます。色鮮や かなうちに冷水にはなして色止めをし、 刻んでおきます。お米は、研いでザルに 上げておいたものを、土鍋などで白がゆ にします。熱いうちに、七草を混ぜてい ただきます。 彩りのよい筑前煮も一緒にどうぞ。鍋に サラダ油を入れ、一ロ大に切りて湯引きし た鶏もも肉を炒めます。乱切りにしたニン ジン、タケノコ水煮、シイ夕ケ、サトイモ (皮をむき、塩でぬめりを取り水洗いする) を次々に入れて炒めます。油が全体に回 ったら火を止め、調味料(酒、しょう油、 塩、だし)をかぶるくらいに入れ、やや 弱めの中火で汁気がなくなるまでコトコ ト煮ます。煮上がる直前に、ハチミツを 少し回し入れると、きれいに仕上がりま す
今月のテーブル
七草の名前を入れた真っ白な和紙をテーブルウェアにして清々しく。
利休箸と木のスプーンを紅白の水引で結び、粉引きのたっぷりした器を銘々盆に。


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2006年3月号 江戸前ちらし

我が家で、すしといえぱ江戸前の「に ぎり」でしたが、子どもには「ちらし」 うるし と決まりていました。ふた付きの漆の器 を開けると、色とりどりの具。そのシン プルながらも芸術的な、職人さんの手に よる盛りつけに憧れたものでした。 思い思いの具をきれいに盛りつけて、 ひな祭りならではのおもてなしをしましょう。 エビは塩ゆでし殻をむいておきます。 ホ夕テ、夕コ、イクラ、アマダイ(全て 刺身用)をそぎ切りにし、すし飯を平ら に盛った器にのせます。大葉・エビ・厚 焼き卵を立体的に盛りつけ、彩りに塩ゆ でした山菜をのせてできあがりです。 ひな祭りにかかせないハマグリは、寒 天寄せにしてみました。昆布出汁を入れ たなベにハマグリを入れ、口を開けたら 取り出します。ハマグリの風味がついた 出汁に、薄口しょう油・酒少々を味をみ ながら入れます。戻しておいた粉寒天を 煮溶かし、あら熱がとれたら浅めの器に 流します。固まったらサイの目に切って 器に盛り、取り出しておいたハマグリと 菜の花をのせます。少しひデんやりとした 食感を楽しんでください。


今月のテーブル
桃の花に見立てて濃淡ニ種類のピンクの紙を用意し、 大小の正方形に切って銘々盆に仕立て、 余ったら箸袋(はしぷくろ)を作ります。白とピンクの配色、 そしてチューリップの愛らしさに春を感じて


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2006年6月号 鮎のから揚げ



我が家の特別の日には、料理屋での会食が決まりでした。正装した大人たちの問に挟まれてちょこんと座る私は浅葱色の大きな麻の座布団や漆塗りの座卓、美しく設えたお膳に、緊張の連続でした。目の前に運ぼれてきたのはうっすらと焼かれ、塩の衣を著た鮎。
尾鰭がぴんと跳ね上がつた姿に見惚れました。
香り豊かな川魚の鮎、ぜひこの季節の献立に加えてみてください。
鮎は小麦粉を薄めにまぶし、からりと揚げます。ズッキーは輪切り・拍子木切りにしてオリーブオイルでいため、塩・コショウで味を調えます。新ショウガを千切りにして小麦粉をまぶして揚げて盛りつけたズッキーニと鮎の上にふわりとのせます。バルサミコソースを煮詰め、少しとろりとしたらハチミツを適量入れて、鮎に回しかけます。レモンも添えてさっぱりと。
そら豆は固めに茹でて、そら豆ご飯に。ご飯は普通に炊き(出汁と水を半
分ずつにして炊き、塩少々を入れるとよい)、炊きあがつたら、皮をむいたそら豆を素早く入れ蒸します。さっくり混ぜて出来あがり。温かいうちにどうぞ。

今月のテーブル
印判の染付け皿に、ラオスの竹のスプーンを箸置きに見立て、竹の割り箸を添えました。黒塗りの銘々盆には真っ白な半紙を置き、ワイングラスに豆絞りの手ぬぐいを差します。まだ色づかない紫陽花を添えて、清々しく。
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空間生活デザイン室 田畑
東京都目黒区下目黒1-4-7グリーンハイツ行人坂301号
TEL/FAX 03-3492-5405

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◆生活の中の美術館 Part 1
.7月8日土曜4:00PM〜
現代グラフィックア‐トセンター(CCGA)元館長・アートディレクター
‐     板東'尚武さん

夏休み、ひとりだけの贅沢な空間もよし、
家族、友人との交流も、
いま、身近になつたアート空間を堪能したい。
板東尚武さんをお迎えし、冷酒に合う味と皆様と、
夏の宵をすごしたいと思います。         .
会費/4,000円

お申し込み・お問い合わせ

空間生活デザイン室 田畑
東京都目黒区下目黒1-4-7グリーンハイツ行人坂301号
TEL/FAX 03-3492-5405






































ひかれるものB

感覚

日頃から季節の変わり目を大切にしている。その日の天候、陽が差しているか、肌寒いか、小雨が降つているかなどなど、特 に微妙な様子に。 花、食材とそれらを生けたり、盛り付け をするとき、器の選び方にも影響してくる。 もちろん、それらを設える部屋や食卓、そ れらを囲む人達の顔をも想いながら献立や 選ぶ花も異なつて、そのささやかな感覚を 大切に思う。、 現在、ひとたび外に出れば中国料理、フ ランス料理そしてイタリア料理とあらゆる 食に出会え、それがまた世界のどこよりも 豊富で美味しいものが集まつている。料理 教室や料理に関する雑誌、レシピ本にも事 欠かない。 私も生活圏内でそれらの食を楽しみなが ら、自分で作る‐料理の献立や味付けなどプ ロの技を体で覚えることができる° 、 いままで自分自身料理に関しての体験は 全部家庭環境、母親の毎日の「おかず」。 そして時折外出先で体験してきた、大人達 混じつてのレストランでの会食など、い いろな子供のころ味わつた体験がいま顕 に現れてきているようだ° 火と油が匠の中国料理、ソースが妙のフ ランス料理、野菜タップリのイタリア料理 と、どれもこれも魅力的。最近はこれらも 和食の微妙な出汁、素材の生かし方、盛り 付けなどに影響されているとか。もちろん この飽食と環境問題を考えなけれぱならな い時代に日本の「姿」、「形」、「色彩」、「香り」 などの感覚を再現しつつ今をみつめたい°




暮らしの形

ヤオ族の刺繍と青いコート

ここ数年インフルエンザはもとより風邪をひいていない。.特別なことをしているわけではないが.自然素材で作られた染織.家具調度に囲まれているおかげで都会のコンクリート漬けで暮らしている私に免疫カを補ってくれているようだ。職、住すべて賄っているこの空間に近ごろ特に感謝し幸運と思う。ひとしお寒い今年の冬.25年前イッセー・ミヤケデザインの真青の少々厚く重いコートが大活躍、そして久しぶりに愛らしいタイ山岳民族.の刺繍の布に心和ませている
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日々、時が激しく流れる中、アトリエギャラリーはささやかですが少しずつ特別な場になってきているかもしれません。
皆様への「共働」、「協力」、「提案」の発信と共にお手伝いできる機会と参画を願っております。


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